まとめ3の時点で残していた問題の対策について、いろいろ検証しましたのでまとめておきます。
対策1
問題:ゴムチューブにより型の外側だけに力が掛かり、中心部の押さえる力が弱く、中心部まわりにレジンが薄く広がる
対策:型と押さえ板の間の中心部あたりに何かを挟んで中心部にも押さえつける力が加わるようにする。
手頃なサイズの台所用パッキンを用意。
ホームセンターで200円くらい。
型と押さえ板の間にパッキンを挟み、後は手順通りゴムチューブで縛る。
画像では型の上、レジン投入口の周りにパッキンを挟んでいますが、レジン投入口と紙コップの隙間からレジンがあふれた際にパッキンにレジンが付着して離れなくなるので、パッキンは型の底側に仕込むのがよさそうです。
下図のように、パッキンを仕込んだことで中心部にもゴムチューブの力が加わるようになり、中心部周りにレジンが薄く広がる現象がかなり低減されました。
対策2
問題:遠心力でレジン液が逆流上昇し、紙コップが抜ける
対策:レジン液を流してラップをかぶせた後に、長めのマジックテープバンドで型全体をコップごと固定する。
100均などでマジックテープの付いたゴムバンドを用意。
マジックテープの無いただのゴムバンドでもできなくはないですが、型のサイズによって押さえる力を調節できるのでマジックテープありの方がいい。
型を組み立てて紙コップをセットした後に、型全体をゴムバンドで紙コップごと固定する。
バンドのテンションは結構強めでいい。(紙コップが折れ曲がらない程度)
レジンを注ぐ際にゴムバンドをずらし、手順通りにレジンを注いだ後ラップを被せ、再びゴムバンドを掛ければOK。
この対策によって、遠心機を全力で回転させてもレジン逆流上昇による紙コップ抜け・レジン投入口周りからのレジン漏れが起きないことを確認しました。
但し全力で回すと今度は型の合わせ目からレジンが漏れ出す事がある。
ある一定以上はどれだけ早く回しても結果は同じなようなので、回す力はほどほどでいい。体感上。
対策3
・遠心機を回している時に型が寄って遠心機が揺れる
遠心機を押さえつけるのに力が要り、上手く回せない
型にタオルなどを巻き付けて隙間をなくし、中心から寄らないようにすれば振られなくなると思ったが、タオルを巻いてもそんなに揺れは変わらなかった。
なるべく型を抑え板の中心に合わせてやると揺れは少しは抑えられるので、多少の揺れは仕様と思ってやるしかないか。
遠心機の下に100均のすべり止めマットを敷くことでだいぶ安定して回せるようになった。
おまけ 型のサイズを小さくして複製
そんな計画立ててなかったので中途半端にパーツが余ってしまっていて、残りは以前の垂直四角型の方法で複製しようと思っていたのですが、せっかくなので小さめのサイズの鍋を用意して、小さい型でも複製できるか試してみました。
右が今回用意した18cmのアルミ鍋。100均で150円で売られていた。
左は今まで使っていた22cm。
実際にやってみたのがこちらの画像。
ある程度予想してましたが、挟んでいる押さえ板が型よりも大きいと、型の外周部分により力が掛かるようになって、その分中心部周りが浮いてしまいレジンが薄く広がる結果に。
加えて型自体のサイズが小さいと、中心部からの距離が長く取れないのでその分遠心力も弱まりますが、その点は問題なく全パーツ抜けていました。
もともとパーツの大きさが小さい・パーツ数が少ないのもありますが。
中心部のレジンの広がりもパーツ付近では薄くなってるので現状はこれで問題ない気もします。
もっとパーツ数が多い・大きくなったり、レジンの広がりを無くすにはさらなる改善が必要のようです。
今回の対策でさらに精度が向上したように思います。
後はパーツの配置・角度を理想的に行うのが何よりのカギなのですが、現状のシリコンくずに浮かべるやり方は完全とは言えず、粘土埋めのようにパーツを完全に固定しているわけではないので、時間経過でパーツが沈んだり動いて傾いたりと穴は多いです。
やはり確実を求めるなら粘土埋めが定石な気もしますが、粘土埋め苦手な私としてはここをクリアできればまさに大願成就なので、まだまだ改善策の研究には熱が入りますね。
それでは次の投稿まで、ごきげんよう。