前置き  

型取りの様子
複製の様子

   
型取り~複製の工程は人によってやり方が多種多様であり、またパーツの形状によっても最適解が違ってくるので、一概にこれが正解といったものはありません。

「このパーツだったらこう」「この形状ならこれくらいは…」といったように、おそらく個人個人の経験や感覚によって最も違いが出る部分だと思います。

ここではあくまで私が実践している方法を紹介しているだけにすぎないので、自分の好みでアレンジを加えるもよし、パーツの形状に合わせていろんな手法を使い分けるもよし、とにかくいろいろ調べてみて「これはいいな」と思った手法をチャレンジしてみてください。

型取り~複製は私自身もまだまだ研究中であるため、もっといい方法が見つかれば内容が変わるかもしれないのであしからず。

  


型取りの手法について

一般的には、パーツを粘土に埋めてシリコンを片面ずつ流して型を取っていく方法が主流かと思われますが、私はパーツをシリコンに完全に埋めてしまってからカッターで切り開く「切開型」と呼ばれる型取り方法を取り入れています。

切開型方式のシリコン型

切開型のメリット・デメリットはそれぞれ、

 メリット:
  ・シリコン硬化待ち時間が一回で済む
  ・粘土埋めをしなくていい

 デメリット:
  ・シリコンをうまく切り開くのに多少の技術が要る
  ・大量のパーツを一つの型にまとめられない(パーツの数が増えると切開の難しさも上がる)
  ・型取り時、パーツの凹み面を下に向けると空気が溜まり失敗する

といったところでしょうか。

私の場合、特に「粘土埋め」の部分が大の苦手だったので、この方法を知ってからはこれ以外の方法は考えられなくなるくらい型取り作業が楽になりました。

カッターでシリコンを上手に切開していくのにはある程度の慣れが必要ですが、きちんと計画立てて型取りすれば3面型などの特殊な型も楽に作れるようになり、応用が効きやすいのも利点です。

3面型の例
3面型の例

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