フィギュア製作で実際に使用している道具や材料などを紹介します。
多目的用途
ニッパー
|
|
アルミ線やプラ棒の切断からパーツのバリ取り・角の整形まで、いろんな場面で活躍する主役の工具。 刃を隙間に入り込ませてテコのように使って3Dプリンタのサポートの引きはがしにも使えたりと、応用力も高い。 汎用のレギュラータイプの他に荒仕事用で100均のも1本持っておくと安心。 |
ラジオペンチ
|
|
主な用途は3Dプリンタ出力品のサポートを引きはがす用に。 たまにアルミ線や真鍮線を曲げたりする時にも使う。 |
デザインナイフ
|
|
刃を寝かせてカンナ掛けのようにして使うのが基本スタイル。 3D出力品やレジンパーツを削って形を整えたりマスキングテープをカットしたり、繊細なカット作業はこいつの出番。
|
カッターナイフ
|
|
段ボールやプラダンなどの大味なカット作業はカッターナイフを使う。 刃先が細くなっているタイプもあり(写真左)、切開型でシリコンを切り分ける時は細いのを使うとやりやすい。 |
ピンセット
|
|
マスキングテープやデカールをつまんで貼る時などの精密作業に使用。 |
セロハンテープ
|
|
仮止めなど、とにかく手早く何かをくっつけたい時にはこれ。 持ち手棒の先に逆巻きに巻いて小さいパーツをくっつけたりとかトリッキーな事にも使える。
|
磨き
紙ヤスリ
|
|
小さく切ったものをピンセットで挟んだり細い棒の先に付けて、細かな部分を磨く時に。
|
金属ヤスリ
|
|
3Dプリンタ出力品のサポートはがしや荒磨き時など、力を入れて削る時には金属ヤスリを使用。 写真右の先曲がりのヤスリは窪んだ形や髪パーツの狭いカーブの部分にも使えて便利。 |
プラ棒ヤスリ
|
|
軽くて扱いやすい。 手早く広範囲の平面を磨くのに使えるほか、部分的な角の整形にも持ってこい。
|
スポンジヤスリ
|
|
磨き作業の主役となるスポンジヤスリ。 荒磨きから仕上げの磨きまで、このスポンジヤスリだけで完結することも多い。 真ん中を斜めにカットすると、狭い部分にも届いて使い勝手が格段に良くなるのでオススメ。 神ヤスの120、240、400、800番と、3Mのスポンジ研磨剤マイクロファイン(1200~1500番相当)を使用している。 |
サーフェイサー(缶)
|
|
ヤスリで磨いた後の傷埋めに使用。 スプレー缶タイプはすぐに使えて便利だが、狭い部分をピンポイントで使えないのが難点。 |
サーフェイサー(ビン)
|
|
缶タイプでは難しい部分的な傷埋めは、ビンタイプをエアブラシで吹いて補う。 原液のままつまようじ等で擦り込ませて、大きな傷を埋めるのにも使える。
|
つまようじ
|
|
紙ヤスリを小さく切って先に付けたり、ビンサフ原液で部分傷埋めを行う時に。 |
歯ブラシ
|
|
ヤスリで磨いた後に狭い隙間に粉が入るので、それをかき出すのに使う。 |
型取り・複製
型取りブロック
|
|
シリコンで型取りする際の壁になるブロック。 専用に作られている割には容易にシリコンが漏れたりする困ったさん。 |
シリコン
|
|
型取りのメイン材料。 標準的なサイズのフィギュア1体分でもかなりの量を消費するので、シリコン費用に一番頭を悩ませるガレキ人も多いはず。 写真のボークスの透明シリコンは入手しやすく性能も高水準でお気に入り。 |
レジンキャスト(2液混合)
|
|
複製のメイン材料で、シリコンと並んで製作費用の2大巨塔。 同じく入手しやすさと品質の良さから、写真の「WAVEレジンキャストEX 180秒硬化タイプ」を常用している。 |
UVレジン
|
|
UVライトを照射することで硬化するので、硬化時間に余裕を持たせられるメリットがある。 UVレジン及びクリアレジンはまだ試行回数が少なく研究中の段階。
|
UVライト
|
|
UVレジンを硬化させるのに使用。 試験的に購入したネイル用の安物UVライトでも問題なく硬化できるが、100秒で勝手にライトが切れたりと使い勝手はイマイチ。 |
電子秤
|
|
シリコンやレジン液を計量するのに使用。 1/100gまで計量できる物が好ましいが、正直なところ実際はそこまでシビアには測っていない。 |
真空脱泡機
|
|
シリコン及びレジン液を脱泡するのに使う装置。 特に硬化時間の早いレジン液では適切かつ素早い動作が求められ、扱いにはある程度経験が必要。 真空ポンプの動作音もそこそこ大きく、値段も張るので導入の難易度は高いが、複製の精度を上げるための研究材料としてとても奥が深く面白い。 |
ベビーパウダー
|
|
先細りの狭い部分にレジン液が奥まで行き渡らない時に、シリコン型に乗せることで改善される場合がある。 体感上は成功確率はまちまちで、何度か試した中から良いパーツを選んでいるのが現状。 |
プラダン
|
|
シリコン型の周りに壁を作る目的で使用。 カッターで簡単に切断加工ができ、筋が通っているおかげで直線に折り曲げるのも楽、値段も安くホムセンでも売ってる入手性の良さ、あらゆる点でプラ板よりも優れている。 |
木材合板・クイックバークランプ
|
|
シリコン型を挟んで固定し、レジンの液漏れや型ずれを防ぐ。 コスト面と加工のしやすさから100均のMDF材を使用しているが、力を入れすぎると曲がってしまい逆に型ずれの原因になるので改善案が必要か。
|
塗装
エアブラシ
|
|
塗装作業のメインツール。 エアーと塗料の動作が別々になっていて色々と応用の利くダブルアクションタイプが主流になっているようだ(その分慣れが必要だが)。 サフ吹きに使う場合は詰まりを起こしやすいので、口径が大きいものをサフ吹き用として別に一本持っておくと良い。
|
筆
|
|
面相を描いたり、細かなディテールの塗分けや模様を描く時は筆で塗装する。 筆先の太さ・長さの違いでいろんな種類があるのでどれを買うか悩みどころだが、まずは低価格の筆を数本買ってみて自分の手に馴染む筆を探してみるところから始めるといい。 |
塗料
|
|
塗装はこれがないと始まらない。 ラッカー塗料がメインで、エナメル塗料は筆塗など補助的に使う。 最初は基本色10色くらいと肌色、グレー数種、金銀メタル、クリアー、美少女キャラがメインならパステルカラーあたりを揃えておくといいだろう。 一度塗装に手を出すと、気になる塗料を見ると目的もなくつい買っちゃう癖が病みつきになる危険も… |
下地色サフ
|
|
磨き作業での傷埋め用途とは違い、塗装の下地色として使用する。 基本的に白下地しか試したことがないので、今後の研究対象の一つ。 |
プライマー
|
|
サフレス塗装(サフを使わずにレジンの材質をそのまま下地として活かす方法)する場合に、塗料の食いつきを良くする目的で使用する。
|
薄め液
|
|
塗料やサフを希釈したり道具を洗浄するのに使う溶剤。 ラッカーやエナメルなど使う塗料によって溶剤の種類も合わせる必要がある。 |
マスキングテープ
|
|
塗装の細かい塗り分けに欠かせない。 複雑な塗分けを行うためにはそれ相応の根気が必要であり、求められる精密さもフィギュア製作の中で1位2位を争う。 |
マスキングインク
|
|
細かい溝や奥まった部分など、テープでは難しい部分のマスキングに使用する。 テープタイプと組み合わせることで、より確実なマスキングをする例もある。 |
シアノン
|
|
ベビーパウダーと混ぜて複製パーツの気泡欠けを埋めるのに使用する。 シアノンでの気泡埋めは各書籍でも度々紹介に上がっているポピュラーな方法。 |
綿棒・フィニッシュマスター
|
|
溶剤を染み込ませて塗料を拭き取るのに使用。 最近愛用しているガイアノーツのフィニッシュマスターは、エッジがあって細かい部分にも使いやすく、洗って繰り返し使えるのでとても優秀。 |
ピンバイス・電動ドライバー
|
|
パーツにアルミ線や真鍮棒を通すための穴を開ける用に。 ドリルビットを取り付けた電動ドライバーがあれば楽に作業できるが、小さなパーツには向かないどころか容易に破損させるので、ピンバイスとの使い分けが肝心。 |
アルミ線
|
|
塗装する際のパーツの持ち手にしたり、パーツを組み立てる補強として中芯にしたり。 1mm、2mm、3mmの3種類持っていればいろいろ応用が利く。 |
クリップ持ち手棒
|
|
塗装の持ち手棒。 パーツが多いと付け替えるのが手間なので、多めに持っておくに越したことはない。 |
乾燥機
|
|
塗装したパーツを埃などから守りつつ乾燥させる。 塗装作業専用の物もあるが、写真のように食器乾燥機に持ち手棒のベースを敷いた方が安くてお得。 |
塗装ブース
|
|
エアブラシや缶スプレーを使用する際に、有機ガスや微細粒子が部屋を舞わないようにファンで空気を吸引する。 完全に換気できるわけではないので、これを使用していても密室での作業は厳禁。 |
防毒マスク
|
|
溶剤から発生する有機ガスから体を守る大事な役割を担う。 塗装作業の場合”防塵”マスクでは意味がないので、間違えないよう必ず”防毒”マスクを使用すること。 |
ゴム手袋
|
|
レジン液や塗料などから手を防護する。 ニトリル素材のものは薄い割に丈夫で耐久性・伸縮性があり、作業性も損なわれにくいのでオススメ。 |
コンプレッサー
|
|
エアブラシを使用するためのエアー源。 塗料だけを使うなら卓上サイズのホビー用でも事足りるが、サフも吹くなら写真のような工業用のハイパワーな物を用意するのが望ましい。 |
仕上げ・組み立て
トップコート(缶)
|
|
最後の仕上げにつや・マットの質感を調整する時に使用。 |
トップコート(ビン)
|
|
サフと同様、部分的な質感調整はビンタイプで。 |
ウェザリング材
|
|
美少女キャラの頬を染めるなどの用途で使用。 |
真鍮棒
|
|
フィギュア組み立ての中芯として使ったり、台座に刺してフィギュアを立たせるのに使用する。 |
瞬間接着剤
|
|
組み立てに欠かせない接着剤。 今のところ失敗がないタミヤの瞬間接着剤(高強度タイプ)これ一本で接着している。
|
その他消耗品など
OPPテープ
|
|
型取りブロックの補強や複製の型を作るのに使用する。 アタッチメントのカッターがあるのとないのとでは作業性が大違い。 |
ガムテープ
|
|
同じく複製の型を作る時に使う。 |
キムワイプ
|
|
拭き取る際に小さなパルプ繊維が出ないので、エアブラシなどの洗浄後の拭き取り等に適している。 |
ティッシュペーパー
|
|
その他の拭き取りはこちらで。 |
サランラップ
|
|
シリコン型を覆ってレジン漏れ防止に使用。
|
アルミホイル
|
|
型取り時や複製時に、型から液が漏れて流れ出るのを防ぐのに受け皿をつくる。 |
紙コップ・プラコップ
|
|
レジン液の計量に。 |
割りばし
|
|
2液混合のレジン液を撹拌するのに使用。 2つに割って2回使えてお得。 |