前項で複製したレジンパーツに、いよいよ着色して塗装していきます。

ワンフェスなどのイベントで販売されるガレージキット品はほとんどが未塗装のレジンパーツの状態だと思いますので、未塗装ガレージキットを購入された方はこの項を参考にするといいでしょう。
 


パーツの下処理 ゲート・バリ取り

レジンパーツに残っているゲートやバリを、ニッパー・デザインナイフなどで取り除きます。

ゲート・バリの処理1
ゲート・バリの処理2


取り除いた跡はヤスリで表面を均しておきます。
   


パーツの下処理 気泡埋め

気泡によるパーツ欠けの補修には、有名な手法であるシアノンを使います。

シアノンとベビーパウダー



シアノンにベビーパウダーを適量混ぜてペースト状にし、欠けた部分に爪楊枝などで擦り込みます。

シアノン+ベビーパウダーで気泡穴埋め1
シアノン+ベビーパウダーで気泡穴埋め2



乾燥させて完全に硬化したら、デザインナイフ・ヤスリなどで形を整えます。
 


仮組み・磨き・パーツ洗浄

一度仮組し、パーツ同士の嵌合い具合をチェックします。

パーツ全体を240→400→800番で軽くヤスリ掛けして磨きます。

240→400→800番で磨き

    
中性洗剤を入れた水にパーツを浸けてゴミや汚れ・脂分を落とし、洗い終わったら乾燥させます。

パーツ洗浄1
パーツ洗浄2


接合部など見えなくなる部分や邪魔にならない所に2mm(小さいパーツは1mm)の穴を開け、アルミ線を刺して持ち手を作ります。

アルミ線を刺して持ち手を作る

    


サフ吹き・プライマー吹き

塗料の食いつきを良くするために、パーツにサーフェイサーを吹きます。

サフの下地色は上に塗布する塗料の発色に影響するので、パーツの色に合わせて使用するサフの色も変えていきます。

また肌のパーツでは、レジン特有の質感を下地として活かすために、サフを吹かずに透明のプライマーを使う方法がよく使われているようです。

下の画像では白サフと、肌を含むパーツにはプライマーを使い分けています。

白サフ・プライマー吹き

   
サフを吹いた後は 3Mのスポンジ研磨剤マイクロファイン(1200~1500番) で全体を軽く磨いて表面を整えたら、塗装前準備は完了です。

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。