前項で複製したレジンパーツに、いよいよ着色して塗装していきます。
ワンフェスなどのイベントで販売されるガレージキット品はほとんどが未塗装のレジンパーツの状態だと思いますので、未塗装ガレージキットを購入された方はこの項を参考にするといいでしょう。
パーツの下処理 ゲート・バリ取り
レジンパーツに残っているゲートやバリを、ニッパー・デザインナイフなどで取り除きます。
取り除いた跡はヤスリで表面を均しておきます。
パーツの下処理 気泡埋め
気泡によるパーツ欠けの補修には、有名な手法であるシアノンを使います。
シアノンにベビーパウダーを適量混ぜてペースト状にし、欠けた部分に爪楊枝などで擦り込みます。
乾燥させて完全に硬化したら、デザインナイフ・ヤスリなどで形を整えます。
仮組み・磨き・パーツ洗浄
一度仮組し、パーツ同士の嵌合い具合をチェックします。
パーツ全体を240→400→800番で軽くヤスリ掛けして磨きます。
中性洗剤を入れた水にパーツを浸けてゴミや汚れ・脂分を落とし、洗い終わったら乾燥させます。
接合部など見えなくなる部分や邪魔にならない所に2mm(小さいパーツは1mm)の穴を開け、アルミ線を刺して持ち手を作ります。
サフ吹き・プライマー吹き
塗料の食いつきを良くするために、パーツにサーフェイサーを吹きます。
サフの下地色は上に塗布する塗料の発色に影響するので、パーツの色に合わせて使用するサフの色も変えていきます。
また肌のパーツでは、レジン特有の質感を下地として活かすために、サフを吹かずに透明のプライマーを使う方法がよく使われているようです。
下の画像では白サフと、肌を含むパーツにはプライマーを使い分けています。
サフを吹いた後は 3Mのスポンジ研磨剤マイクロファイン(1200~1500番) で全体を軽く磨いて表面を整えたら、塗装前準備は完了です。