型の切開
シリコンが完全に硬化したら、型取りブロックを解体してシリコンを取り出します。
中のパーツのパーティングラインのアタリ線を確認して、なるべくアタリ線の上を沿うようにしながら、カッターナイフで外周をギザギザに切り込みを入れていきます。
この時まだ切り込みがパーツに到達しないようにします。
外周をギザギザにすることで、シリコン型同士のかみ合わせを良くして型ずれを防ぐという仕組みになっています。
プライヤーで切れ込みを開くようにしながら、中にカッターの刃を当てて、パーツのアタリ線に向かって割くように切っていきます。
シリコンに普通に刃を当てようとしても刃の表面に抵抗が生まれて刃が通りにくいですが、プライヤーなどを使ってシリコンを開きながら刃を当てると、気持ちいいくらいスゥーっと刃が通って切れるようになります。
パーティングラインに沿って全周切開出来たらパーツを取り出し、残りのパーツの外周も切開していきます。
すべてのパーツを全周切開し終えたら、残った部分も切って型を2つに切り分けます。
ゲートの作成
パーツを固定するのに刺していたアルミ線の跡がそのままゲートになっており、それを広げてメインの湯口として使います。
パーツに影響が出ない範囲で、極力ゲートを切り広げてレジンの流れ込みを良くし、気泡が出ていきやすいようにします。
パーツの左右にもゲートを追加して、レジンの流れ込みをさらに良くします。
左右のゲートもなるべく垂直に近い角度で作った方が空気が溜まりにくくなります。
できるだけ空気が溜まらない形をイメージしながらゲートを作ります。
後処理のしやすさを考えて、ゲートを追加するパーツの面は細かなディテールのある近くや曲面は避け、なるべく平坦な面を選びましょう。
パーツの形状にもよりますが、ゲートが3本もあれば細めのゲートでも安定して取れるようになります。
全部のパーツにゲートを追加したら、シリコン型の完成です。