下準備
それでは組み立てたブロック内にパーツを配置していきます。
シリコンの節約と、底面からのスペーサーの役割も兼ねて、シリコンくず(不要になったシリコンを1cm角くらいの大きさにカットしたもの)をブロック型の底に1cm程度敷き詰めます。
パーツに書き込んでおいた頂点の位置に、2mm(小さいパーツは1mm)の穴を開けてアルミ線を刺します。
この時アルミ線は10cmくらい長めに取るようにします。
パーツの配置
天面の方向、パーティングラインのアタリが水平になるように気を付けながら、パーツを配置します。
アルミ線は壁にぶつかった所で直角に曲げ、上方向に出します。
位置が決まったら、アルミ線をセロハンテープで壁に貼り付け固定します。
これは、パーツを3Dプリンタで出力する時にフィラメントの充填率が低い(=パーツ内部に空気がある)と、シリコンを流した後でパーツが浮き上がってくるため、それを防止するためにパーツを固定しています。
シリコンくずを使用しない場合は、パーツを底面から1cmほど浮かせて固定してください。
全てのパーツの配置が終わったら、上からさらにシリコンくずを被せ、パーツが少し顔を出すくらいまで埋めます。
ただし、シリコンくずでパーツ全周を覆うと切開時にパーティングラインのアタリ線が見えにくくなるので、小さいパーツやアタリ線が複雑なパーツは覆わない方がいいです。
逆に大きいパーツやアタリ線が単調なパーツは、切開が比較的楽なので全部覆って構いません。
単にシリコンの無駄を省くためなので、自信がない時は覆わないのもアリです。
最後のシリコン漏れ対策
壁の上側にOPPテープでさらに壁を作るように巻きつけます。
これは後の工程で真空脱泡機を使用する際、シリコンが泡立って壁から吹きこぼれるのを防ぐためです。
最後にブロック型の底にアルミホイルでシリコン漏れ防止の受けを作ったら、シリコンを流す準備は完了です。