今まで私が試してみた、私の環境で実行できる複製方法で、現在おそらくこれが最も成功率の高い複製方法です。

ただし、この方法は非常に危険を伴いますので、試す際はすべて自己責任でお願いします。

前項で紹介した方法と同様に、型を組みます。

パーツ細部にはベビーパウダーを仕込んだ方がより成功率は上がるようです。

取っ手付きのビニール袋を3枚ほど重ねて、中に型をセットします。

何回かゆっさゆっさして、型が袋の真ん中に来るよう位置合わせします。

ビニール袋を3枚ほど重ねて、中に型をセット

  
レジン液を混ぜ合わせ型に流し込み、ストップウォッチを開始したら、

   

力の限り振り回す

  
力の限り振り回します。

硬化時間を過ぎたら徐々に袋の回転速度を落としていき、最後はゆっくりと受け止めます。
 

手提げ袋遠心を使った複製パーツ1
手提げ袋遠心を使った複製パーツ2
手提げ袋遠心を使った複製パーツ3

遠心力、強い。

一度に複数の型を袋にまとめて複製することもできますが、重くなった分袋を回し続けるのに相当な体力を要します。

一度に複数の型を袋にまとめて複製

 
また、素手で行うと手が痛くなるので軍手や厚手のゴム手袋などを着用した方がいいでしょう。

先の細かいパーツ以外の型でも効果的ですが、すべての型をこの方法でやろうとすると腕が持たないので、小さなパーツや細部のあるパーツの型だけに使用を限定しようと思います。
   


UVレジンで袋手回しを実施した例

A・Bレジン液よりも粘度の高いUVレジンなどをシリコン型の奥まで届かせるような場合にもこの方法は有効です。

UVレジンを袋手回しで空気抜きした例
UVレジンを袋手回しで試行錯誤した例。何もせず常圧でそのまま流した左の物に比べ、手回しを実行した右の3つは明らかに棘の先までレジンが届いているのが分かる。一番左の白いパーツは原型。

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